春になると一面黄色く絨毯を敷いたように野原を染める菜の花。
気持ちのよい青空の下鮮やかなコントラストの妙は一服の絵画のようですよね。
そんな菜の花ですが実は知らないことがたくさんありました。
菜の花の意外な一面、あなたは知っていましたか。
目次
菜の花は一種類ではない

ご存知かもしれませんが、菜の花は一つの品種の植物を指すのではなく、アブラナ科アブラナ属の花の総称を言います。
特にアブラナまたは、セイヨウアブラナの別名としても用いられることが多いようです。
都会育ちの人などは、菜の花というと一つの品種として菜の花というものがあると勘違いしているかもしてませんね。
かくいう私も最近まで菜の花という植物があると信じて疑いませんでした。
一般に菜の花は、野菜(菜っ葉)の花という意味からナタネ、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カラシナ、ザーサイなど主として花を食べるものをいうようです。
菜の花は、春によく見かける黄色い花の総称として使われています。
しかし、ふつうに見かけるのはセイヨウアブラナで、よく見かけるその花を菜の花と呼ぶことが多いようです。
また菜の花は別名、花菜(はなな)、菜花(なばな)、菜種(なたね)とも呼ばれ、日本人にはおひたしや和え物として食卓に上ることが多く親しまれている野菜です。
菜の花の栄養素は半端ない

菜の花はアブラナ科の植物で、栄養価もとても高い緑黄色野菜と言われています。
βカロチンやビタミンB1・B2、ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム、食物繊維などの栄養素も豊富でバランスよく含んでいます。
カロチンやビタミンCは体の免疫力を高め、がん予防のほかかぜの予防にも効果が期待できるとされています。そればかりか肌を美しくする効果があるともいわれています。
また菜の花は、体内の塩分のバランスを保つカリウムが豊富であるので、高血圧の予防や治療にも大変向いてます。
特に貧血気味の方には鉄分が豊富に含まれているので、積極的に食べてもらいたい食材です。
菜の花に含まれる栄養の効能

栄養素 | |
β-カロテン | 緑黄色野菜に多く含まれ、体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。夜間の視力の維持、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です |
ビタミンB1 | 炭水化物をエネルギーへと変えるのに不可欠な成分です。消化液の分泌をうながし、糖質の代謝を助けます |
ビタミンB2 | たんぱく質や脂質、糖質などの代謝を助ける効果があります。皮膚や粘膜を健康に保ち、肌荒れやニキビを防ぐことから、別名「美容のビタミン」と呼ばれています |
ビタミンC | コラーゲンの合成を助け、シミやソバカスを予防し、肌にハリを与える効果があります。また、ストレス解消や免疫力の強化に有効です |
鉄 | 血液の赤い色素であり、体内に酸素を運ぶヘモグロビンの材料ともなっている。不足すると貧血を引き起こしてしまう。肌の血色をよくすることから、美肌効果も期待される栄養素です |
カルシウム | 骨や歯をつくり、丈夫にする成分。出血時の血液の凝固や神経を鎮める働きもあります。日本人に不足しがちな栄養素の1つです |
カリウム | 体内の水分調節や、浸透圧の調整を行なう成分です。高血圧を抑制するほか、筋肉や心筋活動を正常にする効果が期待されます |
食物繊維 | 水溶性と不溶性があります。水溶性は血糖値の上昇とコレステロールの吸収を抑制し、生活習慣病の予防に貢献。不溶性はデトックス効果が期待されます |
菜の花を使った料理

食材としての菜の花はビタミン、カルシュウム鉄分などが豊富で、ゆでておひたしやあえ物など葉も茎もおいしく食べることができます。
ゆでるときはほろ苦さや辛味、そして歯ざわりを殺さないように食塩を少し加えた熱湯で手早くゆで上げます。
おひたしなどのほかにも、炒め物や揚げ物汁物など色々と調理することができます。
菜の花を選ぶときには、つぼみの部分がおいしいので、花の開いていないものいいです。
また茎の切り口はみずみずしく色の濃いものを選びましょう。
菜の花を使った料理のレシピとしては、おひたしやあえ物が一番最初に浮かんでくるようです。
しかし菜の花は栄養も兼ね備えた優れものの野菜ですからあなたの工夫次第ではいろいろバリエーションに富んだ料理が考えられるのではありませんか。
料理のレシピもネットで調べればいくらでもあります。
今年はぜひネットで調べたレシピを基本に、あなたのオリジナルな料理を作てみましょう。
もし自信作ならネットに投稿してみんなで共有しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。参考になりましたら幸いです。
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