早い人なら一月もかからない

こんにちはウキウキです。
歩き遍路で88札所を回ると,最低何日かかるのか調べてみました。
早い人で20日あまりでまわった記録もあります。
ギネスブックに世界記録として登録されているのかは分かりません.
しかし、あまり意味の有る記録だと、私は思いません。
多分記録は登録されていないと思います。
記録を証明する人などいませんものね。
人それぞれ考え方がありますから、お遍路の形も色々あって構わないと思います。
ただ最小日数で回ることだけを目的に行くのなら、それは意味のないことだと思ってしまいます。
お遍路を単なる旅と考えて回ってしまっては、あまりにも勿体ない話です。
歩き遍路で札所を回っている人の年齢はまちまちですが、単なる旅行と捉えて来る人はほとんどいないと思います。
私は特別な目的を持って、お遍路を計画したわけではありませんでした。
大げさかも知れませんが、結果的には人生を見つめ直す機会として、お遍路を歩いていました。
お遍路として、何かを考えて歩くのであれば、それなりに時間は必要と考えます。
その結果として、行程も早くなることは有ると思います。
例えば歩くことを、修行として回るのであれば、一月でも回れると思います。
しかし早く回るにはそれなりの順備と工夫は必要でしょう。
寝泊まりする所も長時間歩き続けることを考えると限定されてしまうと思います。
もちろんシーズンも同様です。
仮に20日で歩くとすると、全行程1200キロありますから、一日60キロを歩くことになります。
時速4キロで歩いて15時間歩き続けることになります。
超人の領域ですね。
こんな記録は無理だとしても、頑張れば一月では歩けると思います。
一日40キロ平均ですから体力と気力があれば充分可能なことだと思います。
野宿も出来るが自己責任で

歩き遍路は、体力や気力が必要なのはもちろんです。
一番のポイントは、やはりお金がかかるということに尽きます。
一日に、歩き遍路の場合は一万円必要と言われています。
普通40日から50日くらい掛かりますから、かなりの金額になります。
そこで費用を切り詰めるとすれば、日数か宿泊代ということになります。
もし日数を切り詰める場合は、早朝から夕方遅くまで歩いていることになります。
そうなると季節的に日照時間の長い季節に限られてくると思います。
特に山道などは昼間でも薄暗く、私が歩いた冬の季節はよほどの覚悟がないとキツイと思います。
またできるだけ歩いてしまおうと思うので、宿を予約することも大変なことだと思います。
そこで暖かい季節だと、寝袋くらい持って歩いて、野宿をするお遍路さんもいるようです。
私も何人か野宿で回っているお遍路さんにも会いました。
しかし、私が会ったお遍路さんは全行程を、野宿で回っているわけではありませんでした。
もちろん全行程野宿で回っている人も中にはいるかも知れません。
毎日、野宿や通夜堂どまりは辛いもの、疲労がたまったりする時はやはり宿を利用しています。
また善根宿もシーズン中は利用しやすいようです。
そんな情報は歩いていると、自然と集まってくるものです。
ただ野宿をする時はじゅうぶんな配慮のもと行って下さい。
以前は歩き遍路に対して温かい眼差しで接してくれていた方たちもいました。
一部とは思いますが自分勝手な場所で野宿をしたり周辺の迷惑を顧みない行為をするお遍路さんがいたようです。
そのためキャンプ禁止や、遍路小屋の閉鎖などが多くなってしまっています。
こんな迷惑な行為は、なくなってもらいたいです。
いつまでも素晴らしいお遍路の文化は、つづいっていってもらいたいですよね。
あの萩森さんの善根宿だ!と、思わず。歩き遍路を始めてから、萩森さんは私の中で有名人さんです(言い方変かもやけど精一杯の敬意を込めて!)。時間が読めなかったから諦めたけど、萩森さん、お会いしてみたかったなあ。
さあ、もう一息。歩く! pic.twitter.com/DQsy9t1Kyj
— Lee / 村上理恵 (@leelinkring) 2016年6月3日
歩き遍路はこの上ない充実感を味わえる

歩き遍路で道を歩いていると、かなりの頻度で挨拶をされます。
始めのうちは日常生活で、あまり経験することがないので、少しためらいを覚えていました。
通学途中の小学生からお年寄りまで、お遍路さんを見かけると、必ずと言っていいほど挨拶されます。
それが四国では当たり前のことなんですね。
本当に気持ちの良い習慣です。
挨拶することが、私も当リ前のことになり、お遍路から帰ってきた当初。
私も街ですれ違う人に、軽く会釈をしていました。
しかし、四国とは違い挨拶を返してくれる人は本当にまばら、いつしか挨拶の習慣はなくなってしまいました。
何か寂しいですね。
またお接待という習慣も、四国に来るまでは話しに聞くだけで、稀有なことと思っていました。
しかし歩いてみて、実に色々な人からお接待を受けました。
例えば国道を歩いていた時、追い越していった車が止まり、私が来るのを待っていたことがありました。
私はなんで車が止まったかなど気にも掛けず、通り過ぎようとした時、お接待と言ってみかんをを私の手にのせてくれました。
また小雨の中小走りに歩いていると、おばあさんが駆け寄り、何か食べてねと千円札を握らされたことも有りました。
寒い国道をトボトボ歩いていたときなどは、わざわざ自販機から温かいのもものを買って、届けてくれたドライバーさんもいました。
数えれば限りなく善意のお接待をいただきました。
こんなお接待の数々が、私が88箇所の札所を結願できた、大きな原動力になったことは疑いがありません。
私にとってこの歩き遍路で歩いた期間は、かけがいのない時間になりました。
こんな充実感を味合うことが出来るのは歩き遍路くらいかも知れませんね。
お遍路の情報はこちらのサイトに移転しました
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